SESSION
リーダーセッション
CSO
山﨑 芳治
異業種から中途入社し、現在はグループの成長戦略の立案・実行を、責任者として主導している。また、デジタルを活用したビジネスモデル変革の責任者として、業界の構造改革に挑んでいる。
人事部長
田村 大輔
新卒として入社し、人事としてのキャリアは20年以上。グループ全体の採用・育成・マネジメントを統括し、社員数やグループ会社が急増する組織の成長を支えてきた。
400年超の歴史を持つ「老舗」が、いま変革の先頭に立つ理由
野原グループは400年超の歴史を持つ老舗企業ですが、現在は「建設DX」の旗手として業界をリードされています。まずは、お二人がどのような想いでいまの事業や組織に向き合っているか教えてください。
山 﨑
私の役割はCSOとして、グループ全体の戦略を「CHANGE THE GAME」、つまり改善ではなく業界のルールそのものを変える「改革」へと導くことです。建設業界は今、まさに歴史的な転換点にあります。これまでの慣習に甘んじることなく、デジタルを武器に新しい価値を積み上げていく。そのための「魂」を組織に注入するのが私の仕事です。
田 村
私は人事部長として、その変革を支える「人」と「組織」を担当しています。野原グループには古くからの良さである「家族的な温かさ」がありますが、それだけではこの荒波を越えられません。変革を牽引するDX人材と、長年現場を支えてきたプロフェッショナルが、互いを尊重しながら同じ熱量で動けるよう、緻密に組織をデザインしています。
アナログな情報伝達が招く「深刻な社会課題」
建設業界が今抱えている課題は、非常に深刻だと伺っています。具体的にどのような状況なのでしょうか?
山 﨑
非常に危機的です。まず慢性的な人手不足に加え、昨今の資材高騰や労務費の上昇が経営を圧迫しています。さらに深刻なのが、情報の伝達スピードと正確性が、現場の要求に追いついていないことです。
田 村
建設現場というのは、立派な設計図があれば勝手に建物が建つわけではありません。現場監督や職人さんへの「正しい指示」があって初めて動くものです。しかし、そのやり取りがいまだに100%「FAXや電話」が主流という現場も少なくありません。
山 﨑
情報がデータ化されていないため、指示のミスや情報の断絶が日常的に起こります。例えば、建材の10〜15%は現場で「ゴミ」として捨てられているというデータがありますが、これも正確な発注や連携ができていないために起こるロスです。人が足りずモノが高い時代に、この無駄は致命的です。
こうした社会課題解決のために私たちが提供しているのが、建設プロセス間のデータをつなぎ、生産性を高める建設DXプラットフォーム「BuildApp(ビルドアップ)」なんです。
商社の枠を超えた「ビジネスモデルの変革」と、野原流の進め方
アナログな業界に変革を起こすのは、容易ではないですよね。どのようなスタンスで臨んでいるのでしょうか。
山 﨑
私たちが目指しているのは、単なるデジタルツールの提供ではありません。建材商社としての「物の売り方」そのものを変える、ビジネスモデルの変革です。その際、私が意識しているのは「1を引いて3を進める」というアプローチです。既存のやり方をいきなり全て否定するのではなく、古いものを1つ削ぎ落としながら、新しい価値を3つ積み重ねていく。現場への敬意を忘れず、一歩ずつルールを書き換えていく「段階的な変革」を大切にしています。
田 村
その変革を加速させるために、私たちは1,000人規模の会社でありながら、その1〜1.5割をDX人材にするという業界でも異例の本気度を示しました。伝統を重んじる「老舗」でありながら、ベンチャーのようなスピード感で意思決定が行われる。この「老舗ベンチャー」とも言えるギャップこそが野原グループの面白さであり、他社には真似できない強みですね。
2階層下まで降りる対話が、挑戦を後押しする
若手社員にも活躍の場はあるのでしょうか。
田 村
私たちは「答えのない世界で考え続ける力」を重視しています。そのため、単なる結果だけでなくプロセスや行動の質を評価する制度を取り入れました。また、若手の声が届きやすいよう、役員が2階層下の社員まで直接降りていって対話する文化があります。
山 﨑
「出る杭を打たない」「失敗を恐れず行動する人が偉い」と明言する文化の中で、若手の裁量権は非常に大きいです。実際に、入社数年の若手がDXプロジェクトの第一人者として活躍している事例もあります。心理的安全性が確保された環境で、自分の意志を形にできる面白さをぜひ味わってほしいですね。
キャリアは知名度ではなく「何をするか」で選ぶ
最後に、就職活動中の学生へメッセージをお願いします。
田 村
企業選びにおいて、今の知名度や会社の規模だけで判断するのはもったいないと思います。それよりも「入社した後に自分は何をするのか、どう成長したいのか」を具体的にイメージできる会社を選んでほしい。野原グループには、あなたが主役となって業界の未来を「ビルドアップ」していけるフィールドが整っています。
山 﨑
建設業界は今、最も変革のしがいがあるフィールドです。もしあなたが「今の社会の仕組みに違和感がある」「誰も成し遂げていないことに挑戦したい」と思うなら、ぜひ私たちの門を叩いてください。私たちは、誰も飛び込んだことのない海に真っ先に飛び込む「ファーストペンギン」のような方を待っています。
※所属・役職・内容は取材当時のものです。
PEOPLE
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